ハチ 仲合、同盟会話
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仲合会話
初見の如し
大戦後の興奮がまだ完全に消えていない。
緑:はあ、危なかった、もしハチちゃんが蜜蜂たちに命令して挟み撃ちしてくれなかったら…
無剣:あれ?ハチちゃんは?
私は周りを見渡すと、やっと焚き火から離れた小さな隅でハチちゃんの姿を見つけた。
無剣:ハチちゃん、どうしてそこに隠れたの?
ハチ:あっ…無剣…
ハチちゃんはまた隅の奥に行った。私は少し反応に迷った。
無剣:ハチちゃん…
それは拒絶してるかは分からないが、私の顔は少し熱くなっている。
幸い周りが暗いから、今の私は気づかれなくて済む。
無剣:あ…あの、すみません、邪魔したのかな?私…
ハチ:ううん、そんなことはない…ただ疲れているだけ。
無剣:そうだね、今日の戦いも簡単に勝ったわけじゃないし、ハチちゃんも疲れてるはず。
私はハチちゃんに近づいて、二尺ぐらい離れたところに座った。
ハチちゃんは顔を上げて、私に笑ってくれた。
ハチ:今日は…みんなの足を引っ張ってない、よね?
無剣:足を引っ張るどころか、一番の手柄を立てたじゃない!
ハチ:えっ?なになに?僕が…手柄を立てた?
無剣:そう。貴方の蜂は魍魎の後ろに回って、敵の意表を突いたの。
敵を完全に混乱させたのよ。
ハチ:うん…そうだね…たぶん僕は…
褒められて恥ずかしくなったか、ハチちゃんは頭を下に向けた。
私は哀れんばかりに手を伸ばして、その肩をちょっと叩こうとしたら、
彼が体を横に向けて、素早く避けた。
無剣:あっ……!
私の手は止まったままで、戻していいのかも分からない。
ハチ:もう遅いし、貴方も疲れたでしょう?早く寝よう…
ハチちゃんは後ずさって、私の方を見た。
意外にも拒絶されて、私の顔がとても熱くなってきて、躊躇いながら顔を上げて彼の目を見た。
だが、ハチちゃんの目には嫌だという感情はなく、ただ心を込めた思いやりしかない。
猛毒の刃
ハチ:疲れただろう?もう少し我慢して、すぐ着くから。
無剣:疲れてはいないけど…
ハチちゃんが速くて道もよく見えないから、ついていけない。
ハチ:うん…そうね…僕たちのように、光がなくても見えるわけじゃないもんね…ごめん
無剣:ううん…ハチちゃんを責めてるわけじゃないよ。早く行こう。
ハチ:怒ってなければいい…
行こう、蜂たちもきっと喜ぶよ。
私は小道を苦労して進んで、早くハチちゃんの蜂たちに会いたいと思う。
ハチちゃんの速度が明らかに落ちてきた。
彼は進んでは丁寧に案内してくれた。
ハチ:気をつけて、石壁に仕掛けがあるから、触らないで。
無剣:んっ…危なかった、あと少しだった…
ハチ:ここも気をつけて!地面に…
無剣:っひゃ!
ハチちゃんは注意してくれたが、もう遅い。
足元の石段に躓いて、勢いよく転んでしまった。
無剣:痛い…
ハチ:無剣!大丈夫?
ハチちゃんは私の前に立ち止まって、心配そうな顔をした。
私は蜂ちゃんの方に手を伸ばしたが、動く気配はなかった。
私は少し悔しく、気まずく思って、
止まっていた手を横に向けて、石壁に添えて立ち上がった。
無剣:…………………………
ハチ:無剣?貴方…
無剣:ハチちゃん…無理する必要ない。私が嫌いなら、作り笑いして私に付き合う必要はない。
無剣:嫌なら嫌と言えばいいのに…
ハチ:嫌じゃないんだ…むしろ、貴方の傍にいたいくらいだ…
無剣:じゃあどうして疫病神のように私を避けるの?
手を伸ばしたときも、全然触れようとしなかった…
ハチ:そういうことなんだ…
私はついに勇気を出して心の中の辛い思いを口に出したが、
ハチちゃんはなんとほっとした様子だった。
ハチ:触れられるのは嫌なわけじゃない、ただ…
僕の体に毒があるから、僕に触れたら怪我するかもしれない。だから…
ハチ:大切な人だからこそ……僕は近づきたくないんだ……
無剣:ハチちゃん…
私はやっと釈然として、微笑みながら彼に手を伸ばした。
彼は首を横に振ったが、暖かな目線を送ってくれた。
悟りの風
だが、怪我を負ったハチちゃんの姿がない。
無剣:あれ?ハチちゃんは?
氷魄:ハチちゃんまたどこかに隠れたの?フン、臆病者だな。
無剣:…………………………
私は横目で氷魄を睨んだ。口は開かずに、辺りを見回して、ハチちゃんを探す。
氷魄:フン、クズどもめ、睨んでも無駄だ。臆病者は臆病者だ。
無剣:ハチちゃんは臆病者じゃない!私が怪我するのを心配して、隠れて触れさせようとしないんだ!
氷魄:ア、ハハハ!ぼくも全身毒があるけど、誰かを避けたことはない。
無剣:ハチちゃんは貴方と違って、私のためを思って…
私の言葉を待たずに、氷魄は笑って去っていった。
ハチ:無剣……
無剣:ハチちゃん!どこに隠れたの!
水と包帯をここに置いたから、早く傷口の処理をしないと。
私はハチちゃんに近づいた。ハチちゃんは私を見た後、また去っていった氷魄を見た。その顔全体に躊躇いという感情が満ちていた。
無剣:彼のことは気にしないで。早く傷口を洗って、私がついている。
ハチ:ありがとう!でも、僕の体の毒に触れないように気を付けて。
無剣:フフ、安心して。
私はハチちゃんが右肩の傷口を洗って、左手でゆっくり包帯を巻いてるのを遠くで見た。
片手しか使えないから、包帯はうまく巻けない。ハチちゃんは少し焦った。
無剣:私が手伝うよ!
ハチ:…あっ!僕を触るときは要注意だよ、刺されると痛いだけで済まないから。
無剣:うん、触れないように気をつけるから。
ハチ:無剣…本当に繊細な動きだね、私の指一本触れていない。
無剣:へへ、私は自分を信じているからだ!
ハチ:自分を…信じている?
無剣:そう。貴方に触れないこと、貴方に心配させないことを信じている。
ハチ:あっ…なるほど…
無剣:いいから、深く考えないで、怪我の治療が大事。
私はハチちゃんに向かって笑って、彼も笑った。
だが、彼の目には、何か違うものが輝いている…
成長するハチ
ハチ:そう!蜂たちはここを気に入った。一年中春のようで、毎日蜜が取れる。
私たちは桃の林で散歩をしている。周りに色とりどりの美しい花が咲いていて、見え隠れする香りが蜜蜂を惹きつけている。
無剣:ハチちゃん、これが全部貴方の仲間の蜂なの?
私は花に止まっている蜜蜂を指刺して、笑って振り返った。
ハチ:触っちゃだめだってば、刺されちゃうよ!
無剣:ハハ、びっくりさせないでよ!
蜜蜂を指揮する達人がいるから、刺されないよ!
ハチ:はあ、簡単にバレたか!
ハチちゃんはいたずらそうに首を傾げて笑った。
無剣:普段そんなに大人しい貴方が、いたずらをするなんて!
ハチちゃんは私のそばへ来て、もっと笑った。
無剣:今日機嫌がいいみたいだけど?
ハチ:あはははは、これもバレたか?
私たちは歩きながら話をして、小川の近くに来た。
ハチちゃんは軽功で軽快に水面を跳び、振り返って私に手を伸ばした。
無剣:ん?
ハチ:水面はちょっと広いから、貴方が跳べないと思って、ちょっと手を貸した。
無剣:で、でも…貴方、前は…
っている私が戸惑っている様子を見ると、ハチちゃんは笑った。
ハチ:僕が機嫌がいいって分かってるんじゃない?それは一つ重要なことが分かったからなんだ。
無剣:なに?
ハチ:人に触られるのが怖いのは、体の毒を自由に調節することができないから。
的確に言えば、それは…僕が強くないから、自分がうまく調節できるかどうかが分からない…
ハチ:でも、無剣、今は分かったんだ…
ハチちゃんはこう言って、小川を跳び、私の前に戻った。
ハチ:実は、自分を信じればいい。自分を信じて、貴方を傷つけない。
ハチ:貴方に触られるのが怖いなら…僕が先に手を伸ばして、先に貴方の手を握ればいい…
無剣:ハチちゃん…
ハチちゃんはゆっくり手を伸ばし、私の手を握った。
痒くも、痛くもなく、気分が悪いとも思わない。
手のひらから伝わってきた温かい触感。
私は顔を上げると、ハチちゃんの澄んだ目には、揺るぎない意志と自信に溢れている。
※猛毒の刃 最後のハチの台詞 「大切な人だからこそ……僕は近づきたくないんだ……」
音声版「ええ?僕からいい香りがするって?それは、玉蜂の蜂蜜と同じ匂いだよ!う~ん、実は僕もこの匂いを嗅ぐとお腹が空いてくるんだ。えへへ。」
同盟会話
○○のハチ:古墓の武功秘伝はとても奥深いんだ。
○○のハチ:暗器の投げ方で例えると、
○○のハチ:この暗器には猛毒が塗ってあるけど、投げ方がわからないとその威力を発揮できない。
〇〇のハチ:ついさっき蜂蜜を集めてきたんだけど、一口いかが?
〇〇のハチ:あ、ま、待って。
〇〇のハチ:もし中に針が残っていたら君が刺されちゃう……やっぱりやめておこう……
〇〇のハチ:び、びっくりさせるなよ。
〇〇のハチ:僕の暗器には猛毒が塗ってあるんだから。
〇〇のハチ:君を傷つけたりしたらまずいよ…
判詞
二句目 芳しい香りでメグロを引き寄せていた
三句目 人の前では礼儀正しく大人しい
四句目 花の前では活発でわんぱくな精霊
五句目 素直な性格に棘があり
六句目 恋に落ちたらすべてを捨て
七句目 赤子の蜂の玉のよう
八句目 善し悪しなく情けなし
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古墓の武功秘伝はとても奥深いんだ。
暗器の投げ方で例えると、
この暗器には猛毒が塗ってあるけど、投げ方がわからないとその威力を発揮できない。0
削除すると元に戻すことは出来ません。
よろしいですか?
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